Final Competition Cacao Beans 2026

パプアニューギニアから、京都へ。
多様な地域でカカオが育つパプアニューギニア。
いま、生産者や地域の取り組みによって、より良い品質を目指す動きが広がっています。
Goodenough Islandで育まれたカカオが、6年ぶりに開いた空路で日本へ。
2026年11月21日ファイナリストが京都でこの豆と向き合います。
Information
このページでは、決勝使用豆の産地やつくり手をご紹介しています。
フレーバー情報や分析データなど、焙煎の判断に関わる情報は、競技参加者へ同一の資料として提供します。
決勝カカオ豆

Bean Card
Country
パプアニューギニア
Region
グッドイナフ島
FARMER / PRODUCER
Paul Esiron
FARMER's AWARD
2026 Greater Sepik Cocoa of Excellence & Trade Expo 金賞
Genetics
ミックスハイブリッド(交雑種)
Fermentation
6~7日間(発酵箱使用)
Drying
天日乾燥・薪熱式乾燥施設(併用)
Origin Story
Goodenough Islandのカカオ

Goodenough Islandは、パプアニューギニア東部、Milne Bay Provinceに位置する島です。
豊かな自然に囲まれた島では、小規模な農家によってカカオが育てられています。
金賞を受賞した生産者
Goodenough Islandでカカオを育てるPaul Esiron氏。
2026年にパプアニューギニアで開催された Greater Sepik Cocoa of Excellence & Trade Expo 2026(パプアニューギニア国内大会)において、 Paul氏のカカオは最高評価である金賞に選ばれました。

発酵と乾燥
収穫されたカカオは発酵箱で6~7日間発酵され、その後、乾燥棚に広げられます。
太陽の光を取り込みながら、必要に応じて補助加熱を行い、じっくりと水分を抜いていきます。
煙の課題を越えて
パプアニューギニアのカカオは、長く、乾燥工程で煙が豆に影響することが課題とされてきました。
現在では、天日乾燥と木炭による補助加熱を組み合わせ、配管や煙突を定期的に交換することで、煙をカカオ豆に触れさせない乾燥に取り組む地域が増えています。
今回の金賞受賞カカオも、こうした方法で乾燥されています。
カカオを育てる、人と土地
パプアニューギニアでは、それぞれの土地で、人々がカカオを育てています。
収穫し、実を割り、発酵させ、乾燥する。
その一つひとつの工程に、生産者や地域の人々の手が重なります。
Goodenough Islandのカカオも、そんな土地と人々の営みから生まれています。



島から、日本へ
乾燥を終えたカカオは麻袋に詰められ、浜辺へ。
そこから船で、ミルンベイ州の中心地Alotauへ運ばれます。
これまで、この島のカカオは品質が高くても、地元で大口 の買い手に売られてきました。 ほかの豆と混ぜられ、世界各地の工場へ出荷されていたのです。
今回、このカカオはQueen Emma Chocolate、ŪCacao Trustの協力のもと、日本へ向けて送り出されました。
国内の輸送はPNG Cocoa Boardの支援を受け、首都Port Moresbyへ。

2026年7月18日、6年ぶりに再開したAir Niuginiの成田直行便。
その運航再開初便、PX54便に、このカカオも載せられました。
島で育ったカカオが、多くの人の手をつなぎながら、日本へと届きました。
Goodenough Islandの高品質なカカオがクラフトの市場に届くのは、今回が初めてです。

京都、決勝の30分へ
Goodenough Islandから届いたカカオは、11月21日、京都でファイナリストに託されます。
使うのは、全員同じYosano Roasterの遠赤外線セラミックロースター。
同じカカオ豆と向き合い、それぞれの焙煎でその個性を引き出す30分。
島から始まったカカオの物語は、京都で新たな表現へとつながります。

Credits
CACAO ORIGIN
Paul Esiron / Goodenough Island, Milne Bay Province, Papua New Guinea
LOCAL COORDINATION
Queen Emma Chocolate|Ū Cacao Trust
LOGISTICS SUPPORT
PNG Cocoa Board
AIR TRANSPORT
Air Niugini
PHOTOS
Farm: Paul Esiron
Air Niugini
このカカオを育み、品質をつくり、そして産地から日本へとつないでくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
SUPPORTED BY
パプアニューギニア駐日大使館
国際機関 太平洋諸島センター(PIC)
日本パプアニューギニア協会
ニューギニア航空
Competition Cacao Beans
JCaRCでは、毎年異なるカカオ豆を競技使用豆として選定します。
参加者全員が同じカカオ豆を使用し、その時点の豆の状態を見極めながら焙煎を行います。
産地への理解と、焙煎による表現。
その両方を大切にすることが、JCaRCの理念です。